新卒での入社以来15年。久田は数少ないリバイブの生え抜き社員として、同社の成長を支えてきた。自由な社風のなかで、今だからこそ「やりたいことをやらせてもらってきた」と自らの歩みを振り返る。その道のりは決して順風でもなければ、平坦でもなかった。むしろ、そのときには険しく、出口の見えない迷宮に踏み入ってしまったと感じたときもあったという。
ところが、自分でいろいろなことができるようになってくると、仕事に面白さを感じるようになり、お客様からも頼りにされるようになってきた。
「産業廃棄物の業界はニッチな世界で、速いスピードで移り変わっていく法律を、お客様も実はよく知らない現実があります。そのために困っている担当者に『リバイブの久田に聞けばわかる』
と耳打ちしてくださる現場の方がいて、実際に今は私のもとへ問い合わせが入ってきたりします。そういうときは素直にうれしいですね」。
社内だけでなく、外部のお客様からも頼りにされることは、やりがいにつながる。若い頃から第一線で働いてきた久田の現場に即した知識やノウハウは、今やリバイブの財産といえよう。
そんな久田は2014年の年末に統括事業本部長になった。それによって経理部門も彼の管轄下に入り、会社や仕事の実質的な収支状況が見えるようになった。
「数字とにらめっこしていると、『これなら大丈夫』と思えるものばかりではなく、なかには『これは危ない』と思うようなものもあって、マネジメントの重要性を実感します。人間ですから二重
三重に確認し、決裁を得て行く仕組みがなければ判断の精度を上げていくことはできません。私自身も間違いのない判断ができるように努めています」。
慣れないとはいえ、統括事業本部長として事業全体を見ていく際には、経理・財務を把握することが欠かせない。その上で、新規事業の計画や既存事業の見直しも進めていける。久田が昇進前から業務課長として長年携わってきた人材教育や行政機関との交渉についても、やはり経営状況を踏まえて進めることが必要である。そういう意味で、今の久田は会社の姿を正しく認識し、実際に動かすための働きかけが可能なポジションに就いている。