リバイブ食農循環プロジェクト
ナサラ農法による堆肥づくりの様子
環境との共生を考える上で、私たちが行き着いた先、それは「農」でした。私たちは廃棄物をなくし資源を循環させる取り組みをしてますが、自然界に目を向けると、あらゆる生物は生態系の中で太陽からもらったエネルギーを循環させて生きています。「農」とはこの生態系の仕組みの中で農地をつくってお米や野菜を育てる仕事であり、私たちの理念に共通するものなのです。
リバイブ環境共生型コミュニティを実現する第一歩として、私たちは、リバイブコミュニティ準備室を開設し、農業法人を設立。そして食の土台となる田畑のためにナサラ堆肥と呼ばれるバイオマス資源作りを地元農業者の方々とはじめました。この堆肥を地元の佐屋高校とも共同で農業実験を行い、食農循環システムの構築を進めていきます。
今、私たちにできること―リバイブの取り組み
リバイブコミュニティ準備室の開設
(農地地権者、地区住民との交流の場)
ナサラ堆肥作りと実証実験
(地域農業者との協同)
農業法人の設立と環境教育の普及
(ステークホルダーとの協働事業と教育機関をはじめとした広範囲な連携)
食農循環システムの構築と環境共生型コミュニティ
(高齢者・障害者などの雇用の創出)
食農循環プロジェクトが目指すもの 〜地域貢献と協働をキーワードに〜
環境事業部 餌取 英樹
リバイブ環境事業部は、経営理念の柱である「地域への貢献」と「環境共生型コミュニティ」を具現化するために2007年8月に開設されました。当社の位置する西中地町は、水田を中心とした海部南部地域の農村環境を色濃く残しています。ゆえに各地の農村が抱える構造的な問題も例外なく共有しています。地理的に東西を貫く東名阪道ICに隣接していることから、物流拠点としての「開発への期待」が錯綜し、人心と共に「農」を基礎とした生態系までもがその内部から崩壊の危機を迎えています。このような認識の下に、地域の皆さまと農業者の方々に食と農の「善・循環」を提唱し、剪定枝や食品循環資源等の地域バイオマス資源の利活用と、慣行農法で見落されてきたミネラル・酵素を活用した自然農法の実践を我々の使命として取り組んでいます。